だってオレ、パーフェクトおねいさん

「大きくなったらお嫁さんになる」シリーズ。曾孫編。

絶対に詐欺だ。見舞いに行くと言ったのに。

もうね。

絶対に詐欺だと思うね。

 

日曜日にお見舞いに行こうと思っていたんだけど、これはまあ、勝手に思っていたから、たーじぃが今日は行かないって言っても仕方ない。

けれど、今日は、学校を休んでお見舞いに行こうと思っていたら、たーじぃが、お見舞いに行く前に、ちょっと用事があるから付き合えって連れ出された。

 

なんでも、車を買うために見に行くから付いてきてくれと。たーじぃはエラソーにしている割には全くもって決断力が無い。これまでも何度も何度も購入寸前でキャンセルしてきたんだと。

 

それで背中を押す役目を請け負った訳だ。

それがまた、田舎だと安いとかで、電車で1時間半も掛かるところに連れ出された。

最後の電車に乗るときは待ち時間一時間だったよ、全く。

 

お昼を食べずに行ったから、待ち時間でお昼を食べることが出来たのはまあ良かったんだけどさ。

 

たーじぃ、デートだデートだとかはしゃいでほんっとに恥ずかしい。

 

車は、お店のシステムもとにかく良くて、保証も3年間付けてもらって、まあ、満足したみたいだな。

 

車の写真を撮って、まあばあに送って報告して、帰路についたんだけどさ。

 

ふと思ったら、もうお見舞いの受け付け時間にギリギリたったんだよね。受け付け時間15分前に最寄り駅に着くから、ちょっと走ったら間に合うぐらいの距離だったんだけどさ。

 

なんと、明日退院だから、無理せずに今日は帰りってまあばあがいいだしてさ。

 

えええ~~~っ。

まあばあ、オレ、今日学校休んでるんだよっ。

と言いそうになったけど、まあばあは、こっちを気づかってくれてるんだから、心配させちゃダメだってことで受け入れた。

 

結局、今日振り返ってみたら、

 

学校をさぼってたーじぃと田舎まで二人で出掛けて帰って来た。

 

ってことになった。

 

帰って来たら、菜奈とママがにやにやして楽しかった? とか言われるし。

 

もしかしてたーじぃ、最初から計画してたんじゃねーだろーな~。

 

まっしかたねーか。