だってオレ、パーフェクトおねいさん

「大きくなったらお嫁さんになる」シリーズ。曾孫編。

もう二度としないんだけどさ。

たーじぃ。

 

お、ぱみゅ代。なんじゃ?

 

ちょっといいかな。

 

あ、うん。

 

こうして部屋に入れてくれるということは、大事な話なんじゃな。

 

部屋に入ったとたん、愛の告白かって言わないのは、たーじぃもいつもと違うって思ってるんだろ。

 

あ、、ああ。

 

じゃあもう何言いたいのか、分かってるんだな。

 

ぱみゅ代。
ほんとにじぃが悪かった。なんでこんなんなのかなあ。

 

たーじぃ。
お金のことはなんとかなるから。もう絶対にお金のことでイライラしたりしないでくれ。たーじぃはお金がない、ということに敏感すぎるんだよ。
そりゃギャンブルとか遊ぶお金で浪費したのなら仕方ない面もあるけど、たーじぃの場合はもろさぼりが原因の生活苦だろ?
そんなの、もうオレが全部面倒みてやっから。
とにかく、まあばあに当たるのは絶対に辞めてくれよ。

 

今日は怒らないんだなあ。

 

いや、そりゃもうハラワタ煮えくり返ってるんだけどな。

 

うっ。

 

でも、残念ながら、今一番必要なのはたーじぃで、たーじぃが傍に居てやることなんだよ。

 

うん。

 

オレもまあばあが大好きで、大好きな人が一番頼りにしてるんだから、本当に頼むよ、たーじぃ。

 

そだな。

 

もう愚痴とか弱音とかあったらさ~。オレいつでも聞くから。

 

うん。

 

今日は賢かったらお嫁さんになるんだな、とか言わないところに、実にまじめさが感じられるよ。
言われたら言われたで鬱陶しいけど、言われなかったら言われなかったでまたもの足りたいというのが、もう術中にはまってる気がするけど
ま、とにかく一緒にがんばろうぜ。

 

そだな
一緒にがんばるっていうの、まあばあも言ってほしいみたいだしな。

 

オレたちも、がんばろうぜ。

 

そだな。

 

 

よしよし。

たーじぃ、がんばってんな。

 

ん? ぱみゅ代、どしたんじゃ。

 

いや、今日、まあばあが元気なくて散歩にも行きたくないって落ち込んでたの、強引に誘って連れ出しただろ。

 

おお。そうじゃな。

 

あれ、さっきまあばあ感謝してたぞ。

やっぱり外にでたら気分が紛れるってさ。

 

おお、そうじゃったか。

 

やっぱりたーじぃのシツコサは天下一品だったな~。

もう30年以上ママに振られ続けているのにまだ諦めていない、

菜奈にも嫌がられているのに、諦めていない、

オレに至っては蛇蝎のごとく嫌っているのに気がつかず、諦めていない。

ほんと、たいしたもんだよ。

 

ぱみゅ代よ。

 

ん?

なんだよ。

 

いいか、女の子の大嫌いは、もう大好きって告白と一緒なんじゃよ。

蛇蝎のごとく嫌いとかいう、最大限の嫌いッてことはぱみゅ代、もう死ぬほど、じぃのことが好きだって告白と一緒じゃな。

 

ば、ばか、ちがうに決まってるだろ。

 

ふふふふ。

照れるな、照れるな。

 

は~。

ほんとに疲れる。

まあ、そのシンドイ性格が、時々まあばあを助けることになるんだから、ま、役に立たない人間はこの世に居ないという証明だよな~。

 

なにいっちょる。

 

まあとにかく、散歩には必ずシツコツ過疎って毎日行くことだな。

休日は、オレも付き合ってやっからよ。

 

うむ。みんなで行けばますます楽しいだろうの~。

 

まあな。

ま、今日はたーじぃのシツコサも役に立つ、ということで、人間無駄なものはないって勉強になったよ。

 

そじゃろ。

 

うん。

たーじぃ。

グッジョブっっ。

 

 

 

 

 

特別に許可してやる。

おい、たーじぃ、大丈夫か。

 

ちょっと落ち着いたようじゃな。

 

まあばあじゃなくって、たーじぃがだよ。

 

いや、そりゃまあ、大丈夫じゃが。

 

まあばあ、ほんとに不安なんだな

あんなに不安そうなまあばあ、初めてだよ。

 

うむ。
まあ、仕方ないがな。

 

今まで無理して頑張ってた分、ちょっと反動も来たんだろうな。
なんやかんや言っても、一番話きいてやることができるのはたーじぃなんだから、拗ねてるヒマはねーんだぞ。

 

わかっちょるわかっちょる。

 

まあ、暇になると悪いことばかり考えるというか、体調とはもちろん相談しないとだけど、ある程度いろんなことをしてもらったほうがいいから、ぱみゅ代もちょこちょこ用事頼んでやってくれ。

 

ああ、そうだな。お茶ぐらいは入れてもらうか。

 

うむ。じぃも、洗濯や洗い物は極力せずに、任せることにしたよ。

 

・・・・。

どうもうまくさぼる口実を見つけたような気がしてならんが、まあ、今回は致し方あるまい。

 

いやいや、ほんと。

ぱみゅ代も簡単な仕事をふってやってくれ。

 

ぞうだな。

 

ぱみゅ代はかなり忙しいから、話するのはちょっといいからさ。
話を聞くのは、ぱみゅ子とぱみゅ奈に任せて。

 

たーじぃもちゃんと聞いてやれよ。

 

もちろんじゃ。

 

たーじぃが泣き無くなったら、特別にオレの部屋にきていいから。

 

おおっ。

 

泣きたくなった時だけな。

 

毎日泣きたくなるに違いないな、これは。

 

まあそれはそれでいいけど、その場合は、たーじぃがとんでもなく弱虫だという認識になるけど、いいか?

 

う。そしたら、どうなる?

お嫁さんになってくれんくなるということか?

 

いや、もともとそんなばか話に付き合う気はないが、

あ、いやいや、そうだぞ。

緊急自体だけにしておけば、見直すかもしれんだろ。

 

うむ。

とにかく明るく元気、じゃないとな。

 

そうそう。

たーじぃも頭では分かってるんだけどなあ。

 

 

 

 

ほいっ。

お~い、たーじぃ~。

 

うん、どしたんじゃ、ぱみゅ代。

 

なんか、全然元気ないじゃんか。まあばあとまだ仲直りしてないのか。

 

仲直りとかそういうレベルじゃない感じでもう疲れた。

 

ほほ~ん。

こりゃママも心配するわな。

 

ぱみゅ子がどうしたんじゃ?

 

なんか、たーじぃが元気ないって気にしてたからなあ。

そいえば菜奈とも最近遊んでないんだってな。

 

やらないとアカンことが山ずみなのに、何も進まないからなあ。

もう自分がヤになってきてるんじゃ。

 

たーじぃさあ。

 

ん?

 

もう100歳まで生きる勢いなのに、まだ自分のこと分かっていないらしいな。

 

ん?

 

たーじぃはさあ。もともと部屋は片づけられない、お金稼ぐ能力もない、だらしない、みんな分かってるんだから、無理する必要ないじゃん。

 

そうかのう。

 

こりゃ重症だな。

泣き言言ってみ。

ママやぱみゅ奈には言えないだろ?

まだお嫁さん野望を捨てられないから、なんか勘違いして弱み見せないからな、たーじぃは。

ほんとは弱み見せられるまあばあが、今抗がん剤で余裕ないからな。

てなことは、オレの役目なんだから、ほれほれ、言ってみ。

 

まさかぱみゅ代をお嫁さんにするって諦めたと思ってるんじゃないだろうなあ。

 

ふんっ。

もうそれ無理。

いや、いままでのやり方じゃ無理なんだから、方針変えて、ここで泣いた方が効果的かもしれんぞ。

 

ぱみゅ代がそんなタイプだったら、とっくにそうしとるわい。

泣き落としが一番通じないタイプのくせに。

 

おっ。

意外と人を見る目があるな。

でもそれじゃ、ママには泣き落としが通じるのか?

 

まあ、ぱみゅ代よりは通じるだろうが、そもそもぱみゅ子とぱみゅ奈にはヒーローで居なければならないわけだから、弱みは見せちゃいかん。

 

そこがおおいなる勘違いなんだけど、ま、いいや。

とにかく、たーじぃは自分ができると思ってるから落ち込むんで、できないたーじぃがほんとのたーじぃなんだから、元気なくすことないじゃねーか。

ちょっとでもできたら、大奮闘なんだからよ。

 

それでいいんかのう。

 

いいもなにも、それこそがたーじぃなんじゃねーか。

がんばろうとがんばるのはいいが、がんばれなかったからといって、いちいち元気なくしてたら、100歳まで生きられないぞ。

 

ダイエットもできないしなあ。

 

勘違いしてるようだけど、痩せたからと言って、だーれもお嫁さんになるって言わんぞ。

 

そやろか。

 

だいたいが、まあばあにしてからが、身体を心配して食べすぎるなとは言ってるけど、太ったから、痩せたからとか、どーでもいいんだよ。

 

しかし、考えたら、もう長生きしてもいいことないしなあ。

ぱみゅ子はお嫁に行った。ぱみゅ代はキビシイ。ぱみゅ奈もあめちゃんの方が仲良しだし。

 

今さらそんな当たり前のことを言うなんて。
元気ないんだなあ。

別に元気なくても全く問題はないんだけど。

 

もう疲れた。

 

でもよ、たーじぃ。長生きしたらいいこともあるかもしれないじゃんか。

 

例えば?

 

オレはだめでも、オレがまた子供産んだら、その子供はたーじぃのこと大好きになるかもしれんぞ。

 

おお、そうじゃの。

未済に希望を持つ。

素晴らしい。

 

そだろ。

 

しかしじゃぞ。

 

ん?

 

そうすると、ぱみゅ代もお嫁に出さないといかんじゃんか。

ぱみゅ子の悪夢再びじゃのう。

 

それは考えるな。

いいことだけ考えとけ。

たーじぃ、いつまでいじけてんだ?

よお、たーじぃ。

 

な、なんじゃぱみゅ代。

ちゃんと勉強してんのか?

大学に入ったからといって遊んでばかりいたんじゃ、国家試験に受からんぞ。

 

なに言ってんだ。

オレはたーじぃとは全く違うの。

全然似てないし。

たぶん血繋がってないな。

オレはまあばあの血しか受け継いでないと今決めた。

 

医学部に受かった人の発言とは思えん。

日本の医学界の未来は暗いのう。

 

ま、そんなことはどーでぃいいんだが、今回はたーじぃ、がんばるじゃん。

 

なんの話だ?

 

まあばあとケンカして、まだ謝っていないんだろ?

 

け、けんかじゃないわい。

なんか、マイナス思考の人間とは一緒に居たくないとか言われたからじゃなあ。

 

なるほど。

それで得意の「いじけ技」を出して籠もってるわけか。

 

一応、やっぱりガンは直って欲しいからのう。

 

まあばあの言うように、まったくマイナス思考全開だの~。

 

ほっとけ。

 

冷蔵庫に貼ってあるこの注意書きがずっとあるからな、長いことがんばってんなあって思ってたんだよ。

 

 

う、うるさいわい。

 

なんやかんや言いつつ、ちゃんとたーじぃの心配してんだよ、まあばあは。

まあばあ、ほんっと可愛いところあるよなあ。

それに比べてたーじぃは、見事に、全く、ちっとも、かわいいところがないよなあ。

 

ふんっ。

どうせ病気になったら、介護しないとアカンくてしんどくなるから、健康でいてほしいと思ってるに違いないし、ぽっくりと死んでほしいと思ってって・・・・イデデデデデ、な、なにするんじゃ、ぱみゅ代。

 

その腐った言葉しか出てこない口を塞ごうと思ったんだが、なんか問題あるか?

 

大有りじゃいっっ。

いててて~。

これは口をふさいでるんじゃなくて、ほっぺたひねってるんじゃいっ。

老人虐待で訴えてやる。

 

まだ足らんか?

 

もう十分過ぎじゃいっ。

いてて~。

手加減せんかいっ。

 

たーじぃさ~。

冗談半分、というか、冗談一割でも、もう二度と、絶対にそんなこと言うな。わかったな。
それがマイナス思考ってんだ。
はったりでもウソでもなんでもいいから、もっとマシなこと言えっての。

 

ううう。

ちゃんと後ろ向きなこと言わず、前向きになったら、お嫁さんになってくれる?

 

はあ~~~。

全く。

しかし、そのセリフがでてきたということ、まあ、ちょっとは復活してきてんな。

 

復活とかしらんけど、どうなんじゃ、ぱみゅ代。

 

あのな、たーじぃ。

そこはスタートライン。

そんなことぐらいでお嫁さんゲットできると思ったら、大間違いなんだよ。

これからがんがん前向きなところを見せる。

そうすっと、見方も変わるかもしれんだろ。

 

そ、そうか。

よし。

頑張ってやってみるぞ。

 

いや、そんなに気合入れなくてもいいんだが、まあ、ゆっくりできることやれ。

そしたら、ひまでひまで仕方ない時は遊んでやッから。

 

いや、ぱみゅ代。

ぱみゅ子もぱみゅ奈も遊びたがってるから、遊びたい時はちゃんと予約するんじゃぞ。

 

もう回復したんかいっっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学祝い貰うの巻なのでした。

おい、ぱみゅ代~。

 

うん? なんだたーじぃ。

 

いや、なぜかじぃにまったく似てなくて勉強がんばったぱみゅ代に、入学祝いをやろうと思ってな。

 

ほんと良かったよ、たーじぃに似なくて。

 

ふんだ。

 

いじけるな、いじけるな。

持続力がないだけで、瞬発力がそれなりにあるのはちゃんと知っとるけん。

 

どこの言葉だ。

 

でも、お祝いとかほんといいんだぞ。

たーじぃ貧乏なんだから。

 

大丈夫じゃ。

気は心。

そんな高いもんじゃないからな。

ほれ。

 

お、梱包ちゃんとしてるじゃん。

開けていいか?

 

もちろんじゃ。

 

どれどれっと。

 

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あらっ。

時計かあ。

 

どした?

 

思ってたより、かっこいいじゃん。

 

そうじゃろ。

 

こりゃ絶対まあばあに相談したな。

 

ま、一応相談はしてみたが、好きにしろって言われただけじゃい。

 

ははは。

まあばあらしいな。

 

悩んでる時にも助けてくれん。

まったく、ぱみゅ代とそっくりじゃのう。

 

あのさ、たーじぃ。

人間の真意は、その言葉じゃなく、行動で分かるって知らんのか。

いったい何年生きてるんだっつーの。

 

うぬぐぐ。

 

そもそも何の罰受けてるのかしらんが、なんの因果でまあばあみたいないい女がたーじぃの世話してんのか、ほんっとにわからん。

 

まだまだじぃのいいところが見えんとは、ぱみゅ代は青いのう。

 

あ、たーじぃ節でた。

最近、ちょっと元気なかっただろ。

復活したみたいだな。

これで安心だ。

 

ふんっ。

そんないつまでも凹んでいられるかいっ。

ま、それはともかく、ほんま、合格おめでとうな。

 

ありがとよ。

 

でもほんとに大変なのはここからだからな。

 

分かってる分かってる。

その分、たーじぃと遊ぶ時間が減るけど、我慢してくれよな。

 

ふん。なにぬかす。

ぱみゅ代に遊んでもらわなくても平気じゃ。

 

まあ、ママも菜奈もあめちゃんも居るからな~。

 

一人で大丈夫だってーの。

 

それなら良かったけどな。

明日は家族全員で食事会だろ。

調子に乗って食いすぎんなよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらず手のかかるたーじぃ。

我が家で一番年上なのがたーじぃだけど、とにかく一番ガキなのもたーじぃだ。

 

とにかく、めんどくさい。

 

手がかかる。

 

たーじぃに比べたら、妹の菜奈は、ほんっとに手がかからん。

かからんというか、菜奈もたーじぃの面倒見る側だからなあ。

 

なにをするにも、一人でしようとせず、ゼッタイに誘ってくる。

こっちだって、忙しいんよ。

 

まあばあから始まって、我が家の女性陣は、たーじぃの面倒見るために生きてるんじゃないっての。

 

また、謎なんだけど、まあばあはほんと自立してるからなんでも自分でさっさとしてしまう。たーじぃは、いちいち声をかけてくれなかったとか言っては拗ねるからなあ。

 

ほんっとにめんどくさい。

 

拗ねると部屋に籠もって一人でいじけてるからなあ。

 

いじけたらいじけたで、明るくいじけてくれんかなあ。

 

まあ、今のところ、菜奈とあめちゃんがたーじぃの傍に居る役みたいになってるけど。ママも忙しいからさ~。

 

ママ、もほんと、どんだけたーじぃの面倒見てんだか。

 

散歩に一緒に行かなかったら拗ねるし、

図書館付き合わなかったら、拗ねるし。

ほんと、菜奈もあめちゃんも大変だよ。

 

オレも大学が始まったし、勉強しっかりやらないとだから、たーじぃのメンドー見切れんのよ。

 

頼むから、ちょっとは自立してくれよ。